ピンクのポーチ
財布にスマホ、そして小さなポーチが一つ。
これが私のお出掛け3点セット。
最低でもこれさえあれば、あとはなんとかなる。
横幅6~7㎝くらい、薄いピンクの小さなポーチには、
胃腸薬、痛み止めの薬、神社のお守り、そして頓服の安定剤。
明日、このポーチを持って挑む場所は、
和食料理のお店。
全席個室で、落ち着いた雰囲気。
豚しゃぶのコース。
6人で予約。
とうとうやってきた『両家顔合わせ』の日。。。
あぁ、緊張する。。。
両家の親との最後の調整も終わり、あとは明日が来るのを待つだけ。
あぁぁぁ、緊張。。。
一生に一度の『両家顔合わせに挑む日』並みに、
外出の時はいつも緊張して不安になる。
病院に行くときもそう。
家を出るまで、胃のあたりがぞわぞわざわざわして落ち着かない。
どうしようもなくなる前に頓服を飲むことも多い。
外出先で気持ちが悪くなることもしょっちゅう。
心臓がばくばく、変な汗がだらだら、手が震える。
そんな時、
バッグの中からピンクのポーチを探して頓服を取り出し、
口の中に放り込む。
『早く効いて、早く!』って願ったり、
『もう大丈夫、頓服飲んだから大丈夫』って自分に言い聞かせたり。
薬が効き始めたら、
『どうしよう、どうしよう』でいっぱいだった頭の中が、
だんだん落ち着いてくる。
明日はこの頓服のお世話になるな。
ほんと、神社のお守りと同じ。
私にとっては大事な大事なお守り。
我慢しないで上手に頼ろう。
家で、ぞわぞわざわざわに押しつぶされる前に飲む。
お店で調子が悪くなりそうになったら、すぐにポーチ。
大丈夫、大丈夫。
6人みんな緊張してることがわかったもん。
なんとかなる。
3点セット、忘れずに。
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