時間の流れが遅くて早い
寝込むくらい調子が悪いときって、
早く時間が経ってほしいって思う。
ベッドの中で、布団にくるまって、一日が過ぎるのをじーっと待つ。
早く時間が経って、少しでも調子が良くなるのをじーっと待つ。
ミノムシになって、じーっと待つ。
とにかく、じーっと。
待つしかなくて、
早くその時が、少しでも調子が良くなる瞬間がきてほしいと願う。
布団の中にくるまってるから、気付いたら寝てる。
寝ても寝ても眠い時もあれば、
起き上がってるのがしんどいから横になってるっていう時もある。
それでもやっぱり気付いたら眠りに落ちてる。
ずっと寝てるから眠りは浅い。
もう眠くなくて寝れなくなっても、
心も体も調子が悪いから何ができるわけでもなく、
結局布団にもぐりこむ。
そんなことの繰り返し。
こういう時は、時間の流れが遅い。
寝たり起きたりを繰り返して、
調子が良くなるのを待ち焦がれているから。
でも、そんな1日の終わりや、こんな日が何日か続いた時、
ふと振り返ってみると、
中身がなんにもないから、
ただ時間だけがサラサラと流れてしまっていることに気付く。
『あ~、また寝てるだけで1日終わったな~。。。』
なんて罪悪感。
こんな気持ちになった時は、時間の流れが早く感じる。
ずっと引きこもってると、季節に疎くなる。
いつまでも寒くて、
長い冬が永遠に続くかと思って憂うつになっていたら、
下界ではもうふきのとうが芽を出してたらしい。
なんてこと、ざらにある。
季節の移り変わりについていっていない。
私だけが置いてけぼり。
こんな気持ちになったときも、時間の流れが早く感じる。
彼氏さんは違う。
仕事が忙しすぎて、1日24時間なのが短いみたい。
てことは、時間の流れが早いんだろうな。
『もうこんな時間?あぁ、書類の締切がぁぁぁ。。。』
と、よく嘆いている。
それだけ充実してるってことだよ。
大変かもしれないけど、私みたいな生活してると、
そんな彼氏さんが眩しく見えるときがある。
一緒に暮らしてるのに、
2人の中の時間の流れが、こんなにも違うなんて。
『光陰矢のごとし』
なんてことわざがあるくらいだから、
過ぎてみれば時間ってあっという間だなぁ、
なんて思うのはどんな人でも一緒なんだろうな。
でも、
充実して過ぎていく時間と、
中身の何もないままサラサラとこぼれ落ちていく時間、
この差がとても怖くなる。
中身が何もないと、
半年前も1年前も、何の変化もないように感じる。
なのに、他の人たちはどんどん進んでいってるし、変化してる。
忙しい毎日、課題を乗り越えて、達成感を味わって、また次の目標を見つけて。
社会と関わって、社会の一部になって、社会に何かしら貢献して。
他人と比較したってなんにもならないのもわかってる。
でも、ミノムシになってるときって、時間があるんだよ。
そういう余計なことを考える時間が。
あ~、やだやだ。
もう今日はここまで。
こういうことを考え始めたらきりがないんだよね。
みんなみんな、きっとこんなことを考えながら、
それでも毎日を生きてるんだ。
そうなんだ。
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