うつ病・パニック障害の専業主婦が考えていること

病歴10年以上の専業主婦が、もがきながらなんとか病気と向き合っている日々を、気が向いたときになんとなく書いているブログ

 

『理解してもらえない』は心の保険

この病気だと診断がついてから、

比較的周りの人たちに恵まれていると思っていた。

病気の原因となった職場でも、親身になって話を聞いてくれる人がいた。

一緒に泣いてくれる友達もいた。

その当時つき合っていた男性も、すごく優しかった。

不器用な父親は『自分の命を大切に』とメールをくれた。

母親は『あんたの体が一番なんだから』と言ってくれた。

姉は病気のことに直接は触れなくても、ちょくちょく顔を出して様子を見にきてくれた。

周囲の理解を得られなくて苦しむ人が多い病気なのに、私は恵まれている。

感謝しよう。

そう思っていた。

うつ状態がいくらか和らいできたように見えたころ、

発症してから3~4年経っていた。

和らいだようには見えても、相変わらず仕事はできず、障害者年金で暮らしていた。

お正月、父親とちょっとしたことが原因でケンカになった。

『お前、何様のつもりだ!』

と、言われた。

『働いてもいないくせに、何様のつもりだ!』

そっか、そんなふうに思ってたんだ。

知らなかった。

初めは腹が立った。

その次は悲しくなった。

そして今は父親を信じられない。

それから数年後。

このことについて、つい最近、母親と姉と3人で話す機会があった。

姉はそのことを知らない。初めて打ち明けた。

一緒になって父親がおかしいと言ってくれるものだと思っていた。

『パパの気持ちわかるよ。

だってあんた、病気に甘えてるんじゃない?』

うわ、そっか。

そうだったんだ。

そんなふうに思ってたんだ。

そっか。

かなり端折って書いてるけど、こんなかんじ。

それから

『病気のしんどさを理解してもらうということ』

について、考え込んでしまうようになった。

そしてたどり着いた結論が、

『理解してもらうことはできない』

『理解しようとしてくれる人を大切にしよう』

『伝える努力は諦めたくない』

今のところの結論。

『理解してもらうことはできない』と思っておくのは、

心の保険だと思う。

頭から『この人はわかってくれてる』って思ってしまって、それが違ったり、

理解しようとしてくれてるけど、なんかやっぱり理解してもらえてないなぁ、なんて思ってしまうことって、

やっぱりある。

普段は無意識でいてもいいから、

何かショックを受けることがあったとき、

『理解してもらうことができない』を引っ張り出して、

そのショックを和らげる。

そんなふうにしてみようかな、と思う。


にほんブログ村