うつ病・パニック障害の専業主婦が考えていること

病歴10年以上の専業主婦が、もがきながらなんとか病気と向き合っている日々を、気が向いたときになんとなく書いているブログ

 

病気を治そうと思わない

よく、

うつ病を治そう!』

うつ病は○○○で治る!』

みたいな謳い文句がある。

いまいちピンとこない。

私はきっと、病気を治そうと思っていない。

もちろん、しんどいし治ってほしいとは思う。

これから結婚するのも決まっているし、

そうなると赤ちゃんのことが頭をよぎる。

薬を飲んでいたら妊娠することができない。

でも、

『よし!○○○をやって治すぞ!』

みたいな気にはならない。

なんでだろう。

焦っていないから?

一生付き合う覚悟があるから?

長い目で見てるから?

それとも、『治したいと思わない』こと自体が病気のせい?

妊娠のことを考えたら、悠長にはしてられないんだろうな。

このことに関してだけは、心が揺れる。

だから考えないようにしてる。

焦ろうが何しようが、なるようにしかならない。

この件に関しては、主治医に『焦るな』と釘を刺されている。

だから考えない。

『病気を治したい』だけを強く思っていたって、しょうがない。

だって私、『病気を治すためにやるべきだ』と言われてることができないんだもん。

運動した方がいいのもわかってるよ。

食べ物に気を使った方がいいのもわかってる。

でもできないんだもん。

やる気が起きない。

それができたら、もうだいぶ良くなってるんじゃない?

なんて思うのは間違ってる?

甘い?

『病気を治すためにやるべきこと』をやらなきゃ!

って思って頑張ろうとして、

それができなかったら余計凹みそう。

そんなの本末転倒。

調子がすごく悪かった時期、

『できなかったこと』

にばかり目がいって、凹んで自分を責めて、

『あ~、私はほんと何もできなくなってしまったんだ』

って絶望感しかない毎日だった。

最近は、とにかく、

『1日1日をなんとか過ごす』

しかないと思うようになった。

もちろん凹む日もある。

でも、それはいつまでも続くわけじゃないっていうのがわかってきた。

うつ病歴9年。

経験値を積んでるんだな。

気付かないうちにレベルアップしてた。

『今回こそは浮上するはずがない』

くらい凹んでも、振り返るとやっぱり浮上してるんだな。

『もう絶対これ以上無理』

って思いながらもじっと我慢して待ってたら、

ふとしたときに少~~~~~し浮上してる自分に気付く瞬間がある。

その瞬間を疑いながらでいいから待つ。

病気を治すために『何をするか』を考えるのもいいけど、

『何をしないか』を考えるのもいいと思う。

今日は調子悪いから、洗濯は明日でいいや。

今は体がだるいから、茶碗洗うのはあとからにしよう。

みたいに。

で、たま~~~~~にやってくる

『なんかちょっと調子いいかも』

の瞬間を逃さずに、ちょっとだけ何かをしてみる。

『あ、今なんかできそうだから茶碗かご片付けるのだけやってみようかな』

みたいに。

そんな毎日を過ごすうちに、

気付いたら9年前には考えられなかった生活を、今していた。

できたこと探しに関しては名人級になってるし、

浮上するまで辛抱強く待つことも前よりできるようになってきた。

そんな風にこれからもやっていこうかな。

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