躁状態の突っ走り旅行~その1『東京へ』
うつ病を発症し、職場を辞めることになる直前、約1ヶ月の病休を取った。
これはその間に起こった出来事。
人との出会いに救われた時間だった。
仕事も私生活も区別が付かないくらい、24時間、頭の中は仕事のことで溢れていた。
それから解放されたんだ、と思った。
自由だ。
私の時間だ。
なんにもしなくていい。
なんでもできる。
こう思った。
そして、思いっきりたかが外れた。
はずれまくって、どっか遠くまで吹っ飛んでった。
とりあえず実家に戻ってはみたけど、かなりの田舎だし、田舎独特の張り巡らされた情報網が息苦しかった。
『どうして○○○さんちの娘さん、今頃帰ってきてるの?』
と、みんなが思っているように感じた。
コンビニに行くのもビクビクしてた。
そんなとき、東京から地元に帰省していた友達が、東京に戻ると聞いた。
『私も一緒に東京行こっかな~』
これが全ての始まりだった。
この小さな思いつきが。
2~3泊して東京を楽しんですぐ帰る。
これが、
終わってみれば約三週間の一人旅になっていた。
2~3泊分の荷物を持って、ピューンと東京に飛んでいた。