躁状態の突っ走り旅行~その4『卵の余談』
4つの卵のうちの俳優の卵。
この卵とカフェに行って、恋人同士の設定でご飯食べたときのこと。
店員さんに頼んで、写真を撮ってもらうことにした。
もちろん恋人同士のデートっていう設定で。
私は不自然に笑顔作ったまんまフリーズしてシャッターが押されるのを待ってた。
でも俳優の卵は、さすが俳優の卵。
ごくごく自然に小道具にコーヒーカップ持ったりして、普通にしゃべったりしてて、カメラに撮られ慣れてる。
感心しちゃった。
そんなことしながらおしゃべりしてた。
俳優の卵は、北海道出身。
東京に来るまでは普通の会社勤めしてたんだって。
でもある日いきなり大きな病気だってことがわかった。
病院のベッドで、今までの人生振り返って、これから先の人生考えて、やっぱりずっとやりたかった俳優を目指すことにしたんだって。
後悔したくないから。
だから、まだ卵だけど、やりたかったことがやれてすごく楽しいんだって。
色んな人がいるんだな。
色んな人生があるんだな。
私が知ってる世界ってやっぱりすごくすごく、
すごーく小さいんだ。
月並みな言葉だけど、みんな色んなこと抱えながら生きてるんだなって、しみじみ思った。
ふとした縁で知り合った4つの卵に、すごく感謝。
会わせてくれた縁にすごく感謝。