私の遊歩道
『自分の木を見つけよう』
という文をネットで見つけた。
自分の気に入った木を見つけて、友達になる。
話しかけたり、落ち込むことがあった時は触れてみたり。
これを読んでから、『私の木』を探してみた。
私の家のそばに、遊歩道がある。
そこでは、
選手のような本格的な恰好をしてサイクリングをする人、
お母さんにベビーカーを押されて優雅に風を感じる赤ちゃん、
散歩に連れてってもらえてるワンコたち、
そのワンコを連れてご挨拶をしている飼い主さんたち、
ベンチでおしゃべりするいつも決まったおじいちゃんたち、
昼間は買い物帰りの女性、
帰宅時間には小学生、中学生、高校生、大学生、
ほんとにさまざまな人たちがいる。
私もその中の一人。
私の場合、病院やカウンセリングに通うための道。
これから地下鉄に乗って、人ごみの中を歩いて、、、、
って知らず知らずのうちに緊張しているとき、
それが終わって疲れを引きずりながら帰宅するとき、
ふと目線を上げると、ずら~っと並んだ木、木、木。
春は桜の花びらのじゅうたんになり、
夏は心地いい日陰を作ってくれて、
秋は黄色やオレンジや赤でもの悲しさを明るく消してくれて、
冬はまぶしい真っ白な雪で覆われる。
そんなたくさんの木、木、木、、、を抱えているこの遊歩道は、
いつもドンと構えてゆったりしていて、
私の不安や疲れやうれしさや達成感を受け止めてくれる。
『私の木』はこの『遊歩道』全部。
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